対害虫の防御力アップと花ビラの大きさの関係

投稿日:2019年5月24日 更新日:

勿論、あります。米科学誌『サイエンス』(5月11日付)にスイス.チューリヒ大学の研究報告が掲載されています。アブラナを使った研究チームの実験は  1.マルハナバチに花粉を媒介してもらい、蝶の幼虫(青虫)が来ないようにしたアブラナ。2.マルハナバチに花粉を媒介してもらい、蝶の幼虫(青虫)が来るようにしたアブラナ。それぞれ6世代にわたり飼育調査実験しています。結果 1.蝶の幼虫が来ないようにしたアブラナは[大きく香りも強い花を着ける]ようになり 2.蝶の幼虫が来るようにしたアブラナは[小さく香りの弱い花を着けるように進化]しました。アブラナはマルハナバチが主に花粉を媒介してもらう植物です。花の時期は丁度、蝶の幼虫(青虫)が葉を食害しにやってくるので食べられないように、葉がまずくなるような化学物質を作って防御していることはよく知られていました。

この結果は花(花粉)の媒介には周りの環境との相互作用で急速な(わずか数世代で)進化的変化が引き起こされる可能性を示しているとの指摘はその通りでしょう、生物多様性や生態系の安定等々の問題も環境に著しく打撃を与える[人間の暮らしぶり]も考えさせられる報告です。

 

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