「オモト」は「満年青」と書きます。でも今回は「光合成をしないオモト」が話題です。

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庭仕事を生業にしていると「オモト」といえば「満年青」をすぐに思い起こします。そうです、「お正月飾り」にしたり、引っ越し先に一番に運び込むと縁起が良いと云われていて鉢植えを「引っ越し祝い」に使われる方もおられます。今、まさに本番を迎える「京都の夏の暑さにも、冷え込む冬にも強く」葉がよく茂ります。さらに「半日陰で、少々水を切らしても、肥料などは少なくても」良いのですからまさに「手間いらず」です。そんな頑強なオモトだから「坪庭の根占」や「鬼門除け」に昔からよく使われてきました。

ところが、今回話題なのは、神戸大学の研究グループが発見した「菌従属栄養植物の新種」でその命名が「オモトソウ」(国際学術誌『ファイトサクタ」7月26日より)。「菌従属栄養植物」とは、キノコやカビの菌糸に寄生して育つ植物で「光合成をしない植物」のことです。既存のホンコンソウより雄花の先端の突起が3本多いことから「ホンコンソウ科の新種」と判明したとの事です。沖縄・石垣島「於茂登岳」周辺で見つかったそうで、於茂登岳周辺は手つかずの原生林が残る「菌従属栄養植物には貴重な森林」といえるのでしょうね。

 我が家の庭に放置された「オモトの鉢植え」

 

 

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