食物連鎖の始まり(の一部)が、氷河の上を滑って海に流れ込む水にある! イギリス・ブリストル大学の研究グループが科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス」(4月3日付)に発表した研究によると、「氷河上の微生物が行う光合成は湖上の微生物が行う光合成に劣らないほど活発で、グリーンランドの氷河の上を流れる水は夏の活発な時期は黒く見えるほど微生物が繁殖している」といいます。それは光合成で作られる栄養分(60%以上は水に溶けだす炭水化物)で、氷河から流れ込む水は海の微生物の栄養源となっていて、それを下流の海洋生物が食べることによって、生態系の維持に大きな影響を与えている。食物連鎖の始まりに大きく寄与しているのが実は「氷河の水」にあったというのです。氷河から流れ込む水にそんなに栄養分が含まれているとはビックリポンでしょう?、