アメリカの高校3年生のコナー・スウィニー君がデラウェア大学のハーシュ・ベイ教授の指導の下でシロイヌナズナを栽培し、昆虫に食べられたように模して一枚の葉を2か所切る実験をしたところ、翌日その切られた葉の株ではない別のシロイヌナッズナの根が長くなりさらに太い根から出る毛細根もふえていた。と科学誌「フロンティア・イン・プラント・サイエンス」(5月16日付)に発表しています。養分を吸収する根が強化されれば食害を受けても枯れにくくなります。発表によりますと、「隣接するシロイヌナッズナが葉を切られると、根の成長を引き起こすホルモンが増量し、有益な土壌微生物を引き付ける物質を作ることがわかった」と云うのです。さて、その危険をどのように伝達しているのでしょうか?とっても不思議です。
研究グループは、何らかの揮発性の化学物質を食害を受けたシロイヌナッズナが放出して、隣接するの仲間に警戒を呼び掛けているのではないかと考えていますが、どんな化学物質が警戒警報を発令しているのかは、これからの課題だと云うことです。
イヌナズナ(菜の花の仲間)