理化学研究所のゲノム発現研究チームが科学誌『ネーチャー・プランツ』(6月26日付)に発表した論文によりますと、「乾燥状態にある植物(実験ではシロイヌナッズナを使用)の体内で酢酸が作り出されていることを発見した。」ということです。また人的に酢酸を与えてみると、植物の組織が傷付いた時に働く遺伝子が活性化して回復力がアップしたといいます。実験では、「酢酸水」「水だけ」「クエン酸やその他の酸を加えた水」を乾燥実験の前の9日間与えておき、11日間水を与えず乾燥状態にした後、3日間再給水した。その場合なんと「回復したのは酢酸を与えたシロイヌナッズナだけ」という結果が得られたそうです。よく害虫対策に「木酢液」を与えたりしていましたが、これはとても理にかなった作業で、「虫による食害や水枯れ対策」にもなっていたということになります。
さて、私の出身地で最近まで生産されていたお酢(写真)が醸造者が高齢で生産中止(廃業)になってしまったといいます、大変お気に入りだったのに残念至極です。
和歌山県御坊市で作られていた「こうばい酢」