超スーパーマジックテープが羽毛の構造解明から作れるか?

投稿日:2019年1月25日 更新日:

現在広く使われているマジックテープを超える「新しいタイプの接着剤が鳥の羽根の構造をヒントに開発が進む可能性がある」とアメリカの科学誌『サイエンス.アドバンシズ』(1月16日付)に米カリフォルニア大学の研究チームが研究結果を報じています。研究チームは大型の鳥から小型の鳥までその羽根の構造を詳しく調べたといいます。鳥の羽根は羽軸(うじく)と羽弁(うべん)から成っています。さらに羽弁は羽軸から伸びた羽枝(うし)と羽枝から伸びた小羽枝(しょううし)から成り、小羽枝は大変良く出来た構造をしているというのです。小羽枝はマジックテープ(ギザギザの方)のような鈎状の構造で互いに絡みあい羽弁がバラバラになることを防いでいるようで、それこそが鳥が羽ばたいた時に空気を捉える力を与えている秘密で、ようは羽弁をばらつかせず一体化させることで鳥が「効率良く空気を捉えて飛ぶ」ことができているというわけです。そして、小羽枝にある鈎状の構造は大型のコンドルも小型のハチドリも種や大きさにかかわらず8~16㍃㍍の間隔で存在していることをつきとめました。今のマジックテープの比ではない強力な接着技術がこの研究から生まれる日も遠くなさそうです。

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